風景ではない現実のお話
2018年
本年もどうぞよろしくお願い致します
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今年も相変わらずみいこ(左)に思いを馳せているじみぃ(右)です。
昨夜から8日までの期間限定で預かっている「つぶらちゃん」
この子が・・・
大人しいと思っていたのに、なんか天然?
タワーの一番上まで登ってしまって降りれなくてパニクってる。。
さっきはタワーの小屋の中で突然バタバタ暴れてるので
「痙攣?!」とドキドキして覗いたら
首輪が口に引っかかってパニクってました。
いずれにしろ、下ろしてあげたり取ってあげたりすると
すぐにケロッとして寝てますが。。
(※この後、私自身のドキドキがなかなか治まらず大変でした笑)
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この子達は12月の中旬頃かな・・川西のある地域で保護した子達です。
そこは、餌やりさんがワンサカいて、でも誰も「手術しないと増え続ける」という事をご存知なく・・・という状態だったようです。
ほとんどの人はそうかもしれません。
「野良猫が可哀想 / 可愛い。だからご飯をあげる」
そこで止まってしまいます。
私もみいこと出会った時の事を思い出すとそうでした。
可愛いからパン投げてました。
野良猫の母親らしき姿と後に続く仔猫たちを見て「可愛いな~」と思っていました。
私は猫嫌いではないので、その光景がほのぼのとした風景に見えていたのです。
「風景」
そう。
風景なのです。
外にただ見えているだけのもの。
「餌をあげているだけでは猫は増える一方で、それが地域住民とのトラブルを生んだり、虐待の対象になってしまったり、無駄な殺処分に繋がるのだ」という事を知ったのはこの1~2年の事。
だから「無責任な餌遣りさん」と断定する前に、こういう現実をお伝えし理解してもらえればなと思います。
もしかすると、そんな事知らないって方も多いかもしれません。
(※ただ、ホンマに無責任な餌遣りさんもいます)
それほどに野良猫が定着してしまっている現状。
私がこれまで関わった「餌遣りさん」はほとんどの方がこの現実をご存知で、ご自身でも手術をしたりと責任を持って餌をやっている方も多かったです。
これはラッキーでした。
ただ、「このままでは、野良猫が増える一方ですので捕獲して手術をするので少しでもお金のご協力いただければ・・・」と
お金の事をお願いするとそこは「関わりたくない」と拒絶される方もいます。
この活動は野良猫の苦情を受けたから捕獲して手術して戻す、または里親さんを探すだけではない活動なのです。
ある意味、これが始まり。
これをきっかけにいろんな方に少しでもご理解いただけるようにお話していく。
本来野生ではない家猫が、だれかが捨てたりしたというきっかけで野良生活をしている
というお話。
だから、できれば見守って欲しいし、嫌いな人は見逃して欲しい・・・。
野良猫の寿命は長くて5年くらいと言われています。
シンポジウムやパネルディスカッションに行って
この活動、新米の私はいろんな方のリアルなお話を聴かせて頂いて勉強中なのですが
結局のところ、「人間の問題」に行き着くのだなといつも感じます。
「 地道にね~」と、自分に言い聞かせてます。