My life with cats!

2匹の猫と暮らしながら仔猫を新しい家族に繋ぐ活動をしています。

マックス(仮名)のお話 ①

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※捕獲器内のマックス(仮名)怒ってます

 

少し前にサロンの近所の方から

「のら猫なんだけど、足が痛いらしくボロボロの子がいる。

 なんとかできないかな?」

というお話を聞いていました。

誰が餌をあげているのかわからない。

たまにしか現れないという猫。

とりあえず「現れたら何時でも構わないので電話してください」と

連絡先を渡しておきました。

 

昨日、サロンで仕事をしていると一本の電話が。

「例の足の悪い子が今来てる!どうしよう!」

という事で全力疾走で駆けつけました。

その子はいました。

「何か食べ物ありませんか?」とその方に飼い猫のキャットフードを持ってきてもらい

それを少し離れたところに置いてみました。

近づかないけれど、逃げない・・。

相当お腹がすいているのかなと思いました。

少し動いた時に見ると、確かに後ろ足1本宙に浮かせた状態でいました。

このチャンスを逃したらもう次はないかも・・と思い

その方に「餌で釣っといてください」とお願いし

また全速力で家に帰り、捕獲器セットを持って全速力で現場に戻りました。

幸い雨は止んでいて助かりました。

現場に戻るとまだいました。

捕獲器をさっさと仕掛け、建物の影から様子を伺いました。

よほどお腹がすいていたのだろうか、割とあっさりおさまってくれました。

パニックを起こして怪我しないよう布を被せ

また、その方に見張っていていただき

私はまた車を取りに家に走りました。

捕獲器の中のその子をみると耳カットなし。

未手術の男の子のようでした。

しかも、目も鼻もグジュグジュでボロボロです。

とにかく、足の事が気になったのでいつもお世話になっている病院につれて行くことにしました。

しかし、捕獲器に入っていてもの凄い怒っているのら猫です。

診察もちょっと大変です。

そして、たくさんのお金をかけて治療することもできません。

相談の結果、その病院の診察は断念し、翌日の去勢手術中、麻酔の効いている間に

足もできる限りの処置をしてもらおうということになりました。

その子はとても怒っていて強そうだったのでマックスと仮の名前をつけ

一晩私の部屋に置くことにしました。

時々様子を見にいくともの凄い威嚇する・・怖いよね~ごめん。

そして今朝、のら猫専門の手術をしてくださる病院に連れていきました。

事情を話し、ここでできる限りの事をしてやって欲しい旨を伝えました。

夕方、手術の終わったマックスを引取りに行き、足の説明などを受けました。

左足に腫瘍が出来ているとのことでした。

そして、シラミがたくさんでとても衰弱している状態だったということでした。

ここで出来る精一杯の治療は長期間効く抗生剤を打ってもらい、痛み止めや肝機能をあげる薬を注射してもらう事・・・などでした。

麻酔から覚醒しつつあるボーっとしたマックスは、今また私の部屋にいます。

昨日の夕方からずっと狭い捕獲器に閉じ込めているので可哀想になります。

明日の朝、元の場所にリリースします。

年齢も5~6歳とのら猫の寿命は5歳くらいと言われている中では頑張って生きてきた方です。

足の怪我のせいで動きにくく、ご飯もあまり食べれていないのかもしれません。

この子に餌をあげている人はどこかにいるんだろうか?

腫瘍が悪性ならそのうち体中に広がっていくでしょう。

それともこの子の寿命の方が先に尽きるかもしれません。

ここまでのら猫で生きてきた子を、家猫にするのは難しいです。

保護してやる場所もありません。

せめて明日のリリース前にはご飯をたっぷり食べさせようと思います。

寿命まで頑張って生きていって欲しい。

改めてTNRをもっともっと進めて、こういう生き方しかできない猫が減っていくように

したいと感じました。