答えがないから悩みながら進む
先日お声がかかった「アクセル&ローズ」兄妹ですが、残念ながらお話しはまとまらずでした。
気長に兄妹揃って迎えてくださる家族を探します。
どんどん懐いてくれて可愛い盛りです。
最初は余りの威嚇に心折れそうにもなりました。
触るのも怖かったのですが、手にタオルを巻いたりと防御しながら触り続け
気づけばもうすぐ保護して1ヶ月…。
今ではすっかり甘えてくれるようにまでなってくれました。
どうぞよろしくお願いします!
保護すると決めたら、途中で投げ出す訳にはいきません。
どんなに厄介な子でもなんとか慣らせて、里親さんを見つけないと。
微妙な大きさの子を捕獲した時が一番悩みます。
リリースしても生きてはいけるかもしれない。
でも、まだ人馴れさせて里親さんをみつけてあげられる可能性がある、
保護するキャパがあるなら、できる限りは家に入れてあげたいと思います。
外で暮らすのら猫の生活は大変です。
前回ここにも書いていた(マックス(仮名)のお話 - My life with cats!
)マックスの姿を見た時、本当に実感しました。
※マックスは今も元気にしてます。
足の調子も良さそうで、4本足で歩いてます。
数箇所でご飯をもらっているらしいです。
それまで、あまりボロボロののら猫を目にしたことがなかったので、
「お外の暮らしも良いかもね~。」と軽く考えていたのですが・・・。
立派なのら猫(成猫)を家に入れるのはなかなかに難しいです。
場所もなければ、人間に慣らせるのも大変。
さらに、仔猫でもたくさん余っているような状況で成猫を迎えてくれる里親さんを探すのはかなり難しい話になります。
だから、成猫を捕獲した時は不妊・去勢手術後、捕獲した場所にリリースします。
「頑張って生きていってね。」と思いながら・・・。
どこかで、「全頭保護できるスペースがあればなぁ・・」という気持ちと
「のら猫でここまで大きくなった子なら外の方が良いのかな・・」という気持ちと両方あってどちらが良いかの答えはでません。
猫被害に困っている住民の方からすると、「なんでまた戻すんや!」となるかもしれません。
そのお気持ちもとてもわかります。
みんなが猫好きでもありません。
「保護する場所もないし、この子達はここで生きている子達です。
のら猫の寿命は3~5年と家猫の4分の1くらいと言われています。
短い寿命をここで全うさせてやってください。」と、
本当に一方的かもしれませんがお願いするしかありません。
TNRする事によって、その子達が繁殖することがなくなります。
緩やかですがのら猫は減っていきます。
一番良い答えはいつもみつかりませんが、それでも生まれてすぐ処分される命がなくなることだけを思って進み続けるしかありません。